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ファッション業界のシステムエンジニア職、EC運営の仕事とは?|転職情報

インターネット上でのショッピングが当たり前となった現在、多くのアパレル企業がSNSを利用したイメージ戦略やECサイト(ネットショッピング)出店を積極的に進めています。また新型コロナウイルスの影響により、ファッション業界のEC化はますます加速しています。リアル店舗とECの境目もなくなりつつあり、消費者が実店舗で商品を見てECサイトで購入する、そしてその逆の場合も増えつつあります。それに伴い、ファッション業界ではEC運営に携わるシステムエンジニア職の求人数が増加傾向にあり、リアル店舗の販売スタッフからEC運営の担当職に引き抜かれるケースや、他業界のシステムエンジニア職からのファッション業界への転職も増加しています。そこで今回は、ファッション業界のEC運営の具体的な業務内容、必要なスキル、オススメのキャリアプラン、そしてEC運営職への転職時の企業探しのポイントをご紹介していきます。



ECとは?

そもそもECとはどのような意味なのでしょうか?アパレル業界に限らずに使用されているECという言葉は、「エレクトロニック・コマース(electronic commerce)」の略称です。日本語にすると、「電子取引」と表します。「電子取引」とは、インターネット上でモノやサービスを売買することで、ファッション業界では一般的には「インターネット通販」「ネットショップ」と言われているサービスの総称です。


ファッション業界のEC運営の業務内容

業務1. 商品企画、仕入れ|ファッション業界のEC運営

ECサイト上で販売する商品の企画やコンセプトなどの立案を行います。ファッション業界の市場調査や、ECサイトにおける過去のデータや傾向を元に、顧客のニーズ把握なども同時に行う必要があります。そして商品企画で成立したコンセプトや新商品の案に基づいて、材料の調達方法や製品の仕入れを行います。在庫管理担当者など、バックエンド側との連携を図り、適切な数量で入荷を行うことが重要になります。


業務2. マーケティング|ファッション業界のEC運営

ファッション業界のECサイト運営におけるマーケティングは、「Webマーケティング」「メールマガジン配信」の2つに分けることができます。特に自社で独自にECサイトを運営する場合、前者のWebマーケティングは注力して行う必要があります。アパレルEC運営のWebマーケティングにおける具体的な業務内容は、SEO対策(自社HPや商品に関連したコンテンツの作成)、広告運用(リスティング広告、アフィリエイト広告、SNS広告など)、SNSアカウント運用があります。さらに、競合性の高いECサイトでは、他社との差別化を図るために、定期的なメールマガジンの配信は必要不可欠です。


業務3. ECサイト制作、改善|ファッション業界のEC運営

ファッション業界のシステムエンジニア職であるEC運営職の仕事には、独自のECサイトを構築し、企業のブランドのコンセプトに合わせてECサイトを制作することも含まれます。PCだけでなく、スマートフォンへ対応可能にさせることや、スマートフォンユーザーに向けたアプリ開発など、業務は様々です。


業務4. 在庫管理、検品|ファッション業界のEC運営

倉庫内の在庫管理や、入出荷時の検品を行います。各在庫の品質管理だけでなく、在庫回転率などを管理することで、保持すべき適切な在庫数などを算出します。また、同一商品でも、サイズやカラーなど、アパレルEC運営ではとくにバリエーションが多いため、どの商品がどこにどの程度あるのかを常に明確にすることで、受注後の業務効率を高めることが出来ます。さらに、複数のECモールへ出品していたり、複数のサイトで販売していたりする場合は、各店舗・サイトごとに在庫を保管するのか、一括で管理するのか、など細かい部分までルールを設定する必要があります。


業務5. 商品の登録、ささげ業務|ファッション業界のEC運営

ささげ業務とは、「撮影」「採寸」「原稿作成」で発生する業務の総称です。ECサイトに掲載する商品の撮影や、サイズの採寸に加え、細かい商品情報を追記し、商品ページの原稿を作成し、商品を登録します。


業務6. 受注、発送作業|ファッション業界のEC運営

オンラインショップで購入されたお客様への受注メールを送信し、商品の発送業務を行います。在庫があればできるだけ早く準備をして、迅速な対応を心掛けることで、お客様の満足度につながります。


業務7. 顧客対応|ファッション業界のEC運営

商品発送後のアフターサービスを行います。発送ミスへの対応や、お客様からのクレーム対応など複数の業務が発生しますが、アパレルEC運営で最も多いのは「返品」に関する問い合わせや作業です。返品に関する自社のルールを明確に設定し、返品作業が生じた際の業務を迅速に行うことが求められます。



EC運営に求められるスキル|ファッション業界

WordやExcelなどのパソコン操作スキルは必須ですが、それに加えて、バックエンド業務の情報入力業務では正確さやスピード、フロント業務の商品企画であれば、デザインセンスやAdobe Photoshop、Illustratorなどの操作スキルが、ECサイト制作にはHTMLやCSSなどの知識が、そしてプロモーションにはマーケティングスキルやIT関連の幅広い知識が求められます。


EC運営職へのオススメキャリアプラン|ファッション業界

プラン1. ファッション業界専門の転職エージェントを利用する

未経験からファッション業界のECサイト運営を目指すなら、まずは転職エージェントに登録して転職を進めましょう。転職エージェントでは、インターネットでは見られない求人の紹介、提出書類の添削など、客観的なキャリアアドバイスをしてくれます。自分がECサイト運営の仕事に必要なスキル、転職するにはどうしたら良いかを相談することができるでしょう。


プラン2. 大手アパレル企業に絞って転職する

ファッション業界経験者であれば、大手のアパレル企業に絞ってEC運営職を目指すのがおすすめです。大手のアパレル企業は実店舗とECサイトの運営を行なっているところがほとんどです。IT系のECサイトは未経験では転職し辛いですが、比較的余裕のある大手アパレル企業は、未経験者を受け入れる間口があります。大手で知名度の高いアパレル企業を狙う場合は、応募する前にEC事業の業績を事前に確認しておくことが大切です。


プラン3. 販売職から転職する

ファッション業界の販売職からEC運営職への転職もオススメのキャリアアップ方法の一つです。アパレル企業のEC運営職では、接客で培ったコミュニケーション能力やファッションスキルが活かせる場面もあるからです。ECサイトは顧客と対面せずに商品の売り買いが進んでいくシステムのため、サイトユーザーとのすれ違いが発生しやすくなることもあり、クレームや機会損失の可能性は高くなります。そのためECサイトであっても、接客スキルは必須と言えるでしょう。販売職経験者のように、ユーザーの要望を正しく理解し、サイズや色味、またコーディネイトの仕方など的確に伝える高いコミュニケーション能力を持っている人材は非常に重宝されると言えます。



自分に合う企業はどこ?EC運営職探しのポイント|ファッション業界

ファッション業界におけるEC運営は、メーカー、ブランド直販型・モール型・個人経営型の3つに分けることが出来ます。この3つのEC運営方法の特徴を比較することで、自分の条件に合ったアパレル企業を選ぶことが出来るでしょう。


1. メーカー、ブランド直販型|アパレルEC運営

実店舗を構えるメーカーやブランドによるオンラインストアのことを指します。自社の製品のみを取り扱っているため、販売ターゲットは限られますが、リアル店舗があるのでサイズ感やカラー展開などはインターネット上でもイメージしやすいのが特徴です。また、ブランドによってはオンラインストア限定で展開するアイテムもあるなど、そのブランドのファンを主な顧客としています。企業コンセプトやブランドを理解し共感出来ることが、メーカー、ブランド直販型のECサイト運営には重要となるでしょう。


2. モール型|アパレルEC運営

ショッピングモールのように、様々なブランドを掲載しているECサイトのことです。様々なブランドのアイテムを一括で購入できるのが特徴で、サイトによってはメンズ・レディース・キッズなど幅広く取り扱っています。膨大な数のアイテムを掲載しているため、カテゴリーや色などを指定する検索機能をよく考慮することが求められます。モール型の場合は、特定のメーカーやブランドではなく、モールサイトを運営する企業が存在しています。ECサイトの運営に集中したい方や、多くのブランドを取り扱ってみたい方にはおすすめです。


3. 個人経営型|アパレルEC運営

チェーン展開を行わず、個人で経営を行うアパレルショップのECサイトのことです。実店舗を持っている場合が多いですが、ECサイトだけで営業を行っているケースもあるようです。大手のアパレルショップには並ばないブランドや、その店舗のオーナーがこだわって集めたアイテムが多いのが特徴です。商品の仕入れの自由度が高く、他のECサイトで扱っていないような一点物などを扱ってみたい方には最適です。


まとめ

ファッション業界ではEC化が急速に進んでおり、それに伴いEC運営職の求人数も増加しています。この機会に、ファッション業界未経験であっても転職可能なアパレル業界でのエンジニアとしてのキャリアを考えてみてはいかがでしょうか。